ブログ(再開?)

2017.10.05

衝撃を受けました!!!(学生の授業コメント風・・・しかし本当に)

 声を大にして言いたい。夫婦二人で複数勤務先(教育機関)にて非常勤をしているのだが、子供を保育園に預けるにあたって勤務時間が足りないという。

(1)まず、勤務先の人事課は、担当授業の時間のみ勤務しているという証明しか出せない。1コマ90分で週4コマだとしたら、360分=6時間/週、24時間/月しか働いていません、という証明である。しかし、就業規則や雇用契約書には「授業時間外に・・・・・・・・・・・・・などを行う」と多数の業務が明記されている。授業時間外に仕事があると明言しながら「お前は学内での授業時間内しか働いていません」と公的に言い放つ仕組みになっている。

(2)保育園に子供を預けている保護者の勤務状況は、①子供の在園資格だけでなく、②保育園への自治体からの補助金の額・受け入れる園児の人数など(←電話口で聞いたので漏れや誤解があるかもしれないが、要は保育園の運営に影響があるということだ)、③保護者に対する自治体からの月謝補助金の額に関わるとのこと。

(3)しかし、(1)のため、我が家は「保育園在園資格に夫婦合わせて届いていない」と役所から保育園に連絡があった。その際、園長先生は私たちの仕事に理解のある方なので、「大学の授業時間以外に、仕事がある」と役所の人に伝えてくださった。すると「それは大学内でのことか?」という役所側から質問があり、それに対して「大学の図書館や自宅などで仕事をしていると聞いている」と園長先生は伝えてくださった((2)と(3)は保育園の園長先生から電話で聞いたこと)。

問題は次の衝撃の一言。

役所担当者「では、図書館でどれだけ仕事をしていたか、大学図書館から証明書を発行してもらえないのですか?」

これには園長先生も呆れてフォローしようとしてくださったそうだ。「えええ?・・それは無理なんじゃないですか?」と。なんか、それを私に伝えてくださった園長先生が申し訳なさそうな口ぶりだった・・・。それと、「夏休み」は、私たちは「完全に休んでいる」と思われているようで、「大学が夏休みのときは教員は仕事ないですよね」的なことを言われたらしい。

私は、つい先日も、某ファミレスで8時間、9時間ぶっ通しで仕事をしていた。授業後に図書館で6時間以上作業をすることもザラである。ということは私が仕事(授業準備と後始末+研究)する某イタリアン格安レストランや、某中華ファミレス、某喫茶店、そして各大学図書館から証明してもらわないといけないということか

なお、3歳になる幼児をそばにおいてできる仕事などない。家事ですら、スムーズにこなすことはできないのだ。

最近、ネット上の記事で見た(出典不明確で申し訳ない)。いわゆる「自由業」(執筆業らしい)をやっていて、取材で町を歩いたり、担当者(出版社と思われる)との打ち合わせで喫茶店を使ったりしたところ、その人の子供と同じ保育園に通わせている別の親がその姿を目撃したとかで、「あの人普段遊んでいるのに子供を保育園に預けていますが、どういうことか?退園させるべきでは?」などと役所だか保育園だかにクレームがいったそうだ。

なんという世の中なのか。ちなみにだが、1960年代、公団団地がボコボコ誕生したときに、とある団地に住むお母さんたちが「保育園設置のための運動」を展開した。そのことについて(当事者自身の手で)書かれた文献によると(いま学生に貸し出してしまい手元にないので記憶で書くが)、当時は、もちろん働いている母親のニーズもあったが、子供を早いうちから集団生活させたいという気持ちがあってそういう運動をした・・・というようなことが書かれていた。もし、このご時世で「集団生活をさせたいので、(共働きではないが)保育園に入園させたいです」などとボソッとでもつぶやいたら、大炎上することだろう。

な〜にが「一億総活躍社会」だ。例の汚い罵り言葉が私の口からも出そうになる。

保育園を増やすとか、なんだかんだ口先で言われているが、問題はもっと根深いところにある

まとめようと思っていないのでまとまりのない文章だが、私は今回の一件でこのように言われたに等しいと受け取っている。「仕事とは、第三者の監視の下、特定の時間帯を、特定の場所で缶詰状態でおこない、対価としてカネが支払われるものである。それ以外は、仕事とは言えない。従って、この条件にぴったり合致する仕事を持っていない人の子供に、保育園の在園資格はない」。

※保育園入園資格には、一定時間以上の「共働き」のほかに、いくつかあります。この記事ではそれらはひとまず横においておいて、あくまで私の立場で書きました。

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