フィールドについて

 「フィールドワーク」という語は最近一般用語としてなじみのあるものになってきたようです。私の場合、「フィールドワークって何ですか?」「フィールドワークって何をするんですか?」と問われたら、ひとまずこう答えます。「自分(の考え方)を変えること」。「フィールドワーク」≠「××についての調査」だと思っています。もちろん、出かける前に「××」の部分を持って行くわけですが(特に研究助成を得た場合)、「××」という物事の捉え方自体見直さなければならなくなることが多いです。

 「なぜ、ケニアなのですか?」と問われることがあります。これまでは「動機」を一生懸命説明しました。しかし、その説明はすべて後付けです。「何をしようとしていたのか(出かける前)」よりも「何を得てきたのか(出かけた後)」の方が重要です。

 フィールドワークをするなかで、研究テーマが変わったり新たに加わったりします。ネタは尽きません。人の家に居候して一緒に生活をする中で、いろんなことがわかってくる、というよりも、どんどんわからなくなっていく、わからないことが増えていく、そんな経験です。

 また、2014年から、明治学院大学社会学部付属研究所の特別推進プロジェクトで、柘植あづみ教授の班にいれていただき、岩手県のある漁協関係者の方々への聞き取り調査もはじめました。3月には、昨夏の先行調査と文献研究をベースにした論考が研究所『年報』に掲載されます。

 以下、これまでのフィールドワーク歴です。

2003.03                 ケニア、リフトバレー州ナンディ県、ウアシン・ギシュ県(予備調査、彷徨ってました)
2003.07-2004.02 ケニア、リフトバレー州ナンディ県
2004.05-2005.04 ケニア、リフトバレー州ナンディ県、ウアシン・ギシュ県
2005.10-2006.01 ケニア、リフトバレー州ナンディ県、ウアシン・ギシュ県
2011.11-2012.02 ケニア、リフトバレ―州ナンディ県、セントラル州ニェリ県

2014.07〜(断続的)岩手県沿岸部、A地区、A漁協(成果物発表との関連で、地名を伏せます)

※2003年〜2006年までは都市部にある初等聾学校に住み込んでフィールドワークを行いました。ほかには、聾の子供の帰省先や聾学校の教員の家に居候しました。2011年〜2012年は、主に農村にある聾の子供の帰省先で居候していました。

検索

ページの先頭へ