ブログ(再開?)
2012.12.09
現実
教員公募の現実を思い知らされました。以前より「応募した書類が全く開けた形跡のない状態で返送されてくる」という話は聞いていました。
今回、5月末締切だったところから返送されてきたのですが、「応募した封筒自体が開けられずに保管され、返送時に初めて開けて同封の返送用封筒(着払い伝票つき)にそのまま入れ直した」状態でした。履歴書等の書類をまとめてクリアファイルに入れるとともに、分厚い学位論文を輪ゴムで留めていましたが、クリアファイルから書類を出した形跡もなく、輪ゴムを外した形跡もありませんでした。輪ゴムは少し特徴のあるものだったのではっきりわかりました。書類の一番上に添付したカバーレターごと返送されました。「遺憾ながら貴意に添いかねる」というレターが一枚加わっていましたが。
返送してくれるだけ、ありがたいところだと思います。返送しないというところは、封筒から取り出したらそのままシュレッダーにかけられている可能性がある(あるいは、特殊な液体にそのまま漬けられて処分される)のだと思います。
とにかく、応募書類は開けられる前に捨てられる可能性があることはわかっていてもめげずに地道に応募していくこと、それから研究を続けて成果を出していくこと、そして何よりも人脈をつくっておくこと、すべての条件が揃わないと、教員のポストは取れないことが窺えました。常勤・非常勤問わずです。
博士論文の印刷代が一冊3000円くらいかかってしまうことと、自力で印刷しなければならないため丸一日がかり(大学生協での簡易製本をするため、実際には最低二日かかる)になってしまうことを考えると、頭を抱えるしかありませんが、それでもがんばるしかないと思っています。それと、今回は応募と返送着払い代を合わせて、送料が3000円くらいかかりました。必要な最新の学術書が1冊〜2冊買えるくらい、応募コストがかかっています。
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